やさしいけんちく

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 坂口舞の
 これまで出逢った「やさしいけんちく」
 これから出逢う「やさしいけんちく」
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妊娠と仕事のこと
わたしがはじめての子を妊娠して、それに気づいたのは、かれこれ6年も前になるのですが、やはり最初はうれしいやらどうしていいやらで、戸惑いました。
東京オフィスをつくったばかりでしたし、すでに進行している現場も、相談を受けているお仕事もあったので、なんとなくこどもは欲しいなあとはおもっていたけど、めでたい!というより、まずは「仕事どうしよう」が先にたってしまい・・・。
頼ってくれてるクライアントに、それなら・・・と断られるかもしれない、とか。
頼まれたとしても、ちゃんと責任もってやり遂げられるだろうか、、とか、くよくよ。

そもそも、お腹がいたくて内科に2度行って、「暴飲暴食です・・・」と診断されて納得するくらいの生活をおくっていたな・・・
直前に棟上げ式があり、大はしゃぎでよっぱらったな・・・
現場で床合板踏み外して、ドリフみたいに落っこちたな・・・

振り返るとまったく自覚がなかったことが明らかな日々だし・・・

は〜、どうしよう。悩んでも毎日は刻々とすぎていきます。


もうすぐ契約して前にすすめましょうか?という段階のクライアントさんとの打合せ。なかなかいい案が気に入ってもらえてほくほくしつつ・・・。実は妊娠していて、予定日はこの住宅の現場がはじまるころなんです・・・と報告。

どんな返事がかえってくるか、どきどきしながらお話しすると、

「自信ないならやめる?」とひとこと。

わたし、「いや、自信はあります!」と、直前までくよくよ悩んでいたのに、とっさに口にでたのは、そんな一言。

クライアント「じゃあ、がんばってよ。いい家期待してるから。」

わたし「はい、わかりました!」

ものすごく、シンプル。
今考えたら、このやり取りに、何度救われたことか。

あのとき、自分で決めた、という、たったそれだけだけど、ものすごく大切なその自覚をもたせてくれた一言。
当時、東京事務所はひとりでやっていたから、どんなことがあっても迷惑をかけないように環境を整えるしかないのだけど、結局この一瞬でその覚悟が決まりました。

きっと、仕事を休んでしばらくこどもとゆっくり・・・
という選択肢もあったとおもうけど、(それはそれで、きっと貴重な日々だったとおもうけど)今はこのときの根拠のない自信を持って答えた自分と、それを引き出してくれたクライアントさんに、感謝しています。

ちなみにスタッフCちゃんは、産休にはいる前に、「わたし、3歳までは家庭でこどもを育てたいんです!」と断言しておりました。3ヶ月の里帰り出産産休を終え、東京に戻って来たCちゃんからすぐに連絡があり、「家でふたりでいても暇なので、子連れで仕事いっていいですか?」とのこと。3年の予定が3ヶ月で産休が終わりました。

いろんな考え方があって、いろんな選択肢があると思います。
そして、産む前に想像していた自分と、産んだ後の気持ちと、またそれぞれ違うと思います。
育てやすい子もいれば、大変だな〜と感じる子もいる。
専業の大変さも、両立してみて気づく大変さもある。

でも、どんな選択肢をしたとしても、自分で決めた、と。そのときの自分の直感を信じてあげてさえいれば、いい方向にドライブかけられるんじゃないかなあ、って思います。

そして、これからは、いろんな仕事と生活のバランスの選択肢が可能になるような環境を整えつつ、かついいものづくりのアウトプットをし続ける、というのが理想です。試行錯誤の日々はまだまだ続きます。。。


JUGEMテーマ:家庭
これまでのこと・これからのこと
 気づけば、2年もブログを更新していなかったのです。。。
Facebookなど、簡単に更新出来るツールができたというだけでなく、日々のこどもとの生活となんとか期日どおりに仕上げたい仕事を優先しているうちに、なにか発信したいという気持ちが激減していました。こどもとの限りある時間を大切にしたい、と言ってしまえば美しいですが、、、気持ちの余裕がなかったわけです。

おもーい腰をあげたのは、発信したいひと(たち)が明確になったからかな。。。

横浜でスタッフのちえちゃんやもえちゃんと、拡大家族をつくって仕事も子育ても生活も企ても、なんでもかんでもいっしょくたになってやってきました。
横浜にいながらも福岡のプロジェクトに参加させていただき、行ったり来たりしながら、
理解あるクライアントさまに子連れのわたしたちを設計者として受け入れていただいています。

それは、どたばたで、愉快で、たまに大変で、でも楽しかったり、ときにキレたり(?)、やる気があがったりさがったり・・・そしてまたあがるんですが、笑。とにかく一生懸命。

はたからみると、たぶん、ひとつひとつはたわいなくって、とてもキラキラしてるようにみえるかもしれないし、ぜんぜんスマートじゃなかったり、理想とはかけはなれているように見えるかもしれない。

たくさん試行錯誤した過程を自分たちがすでに忘れそうになっている気もするし、
これから同じように家庭と仕事も両立して、
自分の得意とすることを活かしながら社会に参加していく後輩女性スタッフにとって少しでも参考になればと。。。

わざわざ口に出して伝えると、小姑のようになるので、、、
ここにさりげなく書き溜めておいて、都合がいいときにのぞいたり、参考にしたり、「それはないでしょ!」と一蹴してもらったり、いいとこどりしてもらえればと思い、ブログを再開することにいたしました。

ということで、たぶん5年くらいさかのぼって書き始めますので、
どうぞよろしくお願いします。
東京事務所おひっこし
東京で仕事をはじめて5年。自由が丘の事務所に移転して2年がたちました。 子育てと仕事との両立でいろいろと悩んだり、試行錯誤の多い期間でしたが、やはり自宅から事務所までの通勤時間がもったいないのと、なにかあったときに手助けをしてくれるひとがやはり必要!!ということで、4月から妹が仕事を手伝ってくれることになりました。 かずたも3歳になり、2年間かよった乳児園も3月で卒園。4月から、保育園にはいれるのか・・・いろいろと悩みはつきませんが、自宅とオフィスを近くして、家族の協力を得て、また一歩、前進したいと思います。 東京ー福岡のスタッフも移動があったりと、あわただしい年度末になりますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 あたらしい住所などの詳細は、また近くアップいたしますね! ひさびさのブログ更新でした〜。

もうすぐ春ですね♫
まちのアトリエ


なんでもないことに、名前をつけると、動き出すことがある。
「まちのアトリエ」は、まさに、そんなかんじで動き出した。

わたしたちは、生まれてそのままだったり、大切に自分で選んだり、それぞれの事情があったり、偶然があったり、ご縁があったりで、
いろいろなまちにすんでいる。
どのまちも、自分がまわりをよーく見ようとしないかぎりは、そっぽ向いてるように見えるし、よそよそしいかもしれない。
でも、少し、自分が一呼吸おいて、まわりに目を向けたり、
なにかがきっかけで、(それは趣味だったり、こどもだったり、仕事だったり)働きかけると、それはとても温かい物だったり。

●●●●●
わたしの仲間は、福岡と東京と名古屋と岐阜にいて、でもそれぞれが、「まちのアトリエ」という、ちいさな旗をかかげて、歩きはじめました。
それは、たわいもないことばかりかもしれないし、特別上手じゃないかもしれない。
みんなが想っているものが、いっしょじゃないかもしれない、笑。
でも、その小さな「たわいもないこと」がたくさん集まって、よそよそしいまちが、いきいきしたものに見えてきたとすると、すてきだな、と思います。

なんでもないこと、たわいもないことの、集積が、どんなふうになっていくのかは、わたしたちにもわかりません。でも、なにかしら、みなさんとも共有出来る物に育っていくといいなと、思います。

小さなことひとつはじめるのにも、ああでもない、こうでもないって、やたら時間もかかります。
でも、細くながーく、つづけること。
こどもの育ちといっしょに、自分のこどもたちにもつなげられるように、やっていければと思います。


(↑まちのアトリエの活動が集積されていきます。というか、保育士のまいこちゃんが手動で集積してくれています!各々のプロジェクトやブログも、よろしくお願いします。)

驚くべき学びの世界展in福岡

北イタリアの小さなまち、レッジョエミリアの教育実践の紹介をする展覧会が、福岡のイムズ8F三菱地所アルティアムにて、オープンしました。
ワークスでは、展示構成とイベントのお手伝いをしています。

わたしは、ワタリウム美術館でこの展示を見たときに、すっごくわくわくして、いてもたってもいられず、ワタリウム美術館主催の「アトリエリスタ」の講座に申し込みをしました。
子育てをはじめて、もっと子育てと仕事を楽しめないかな〜、と考えていたこともあって、すっと心と体にはいってくる展示でした。
普段から、「はこにわキット」などのこどもワークショップをおこなっていたのだけど、
なんかもっと自由にできないか、こどもってもっとたくさん発想したり、表現する力があるんじゃないか、って思っていたのもちょうどこのごろ。

レッジョエミリアのすごいところは、「教育は未来への投資」という方針をまちが大きくかかげ、おとなたちが本気のまなざしをこどもたちに向けていること。
そして、こどもを「こども」として見ていないこと。保護してあげるのではなく、こどもの気づきを大人が本気で学びたいと思っていること。
きっと同じようにがんばっている保育園や幼稚園の現場は、日本にもたくさんあるのだと思うけど、記録をして、伝える努力をしていることの大切さも、ひしひしと感じました。

実践・記録(ドキュメンテーション)、そして議論とフィードバック。
この、無限の豊かな向上心のサイクルが、こどもの学びを大切に受け止め、大人も学び、そしてまちの生活の質そのものを向上させるに至っているのだと。

これは、設計事務所にも共通していえることだなあ、と身にしみます。

話がそれましたが、ほんとに素敵なまちの素敵な取り組みなので、
たくさんの大人にみてもらいたいです。

この展示とイベントをお手伝いさせていただくにあたり、たくさんのひとに意見をいただき、ご協力いただきました。この、ちょっとずつのみんなの力が、継続されることによって、すこしづつ、すこしづつ、大きなものになっていくのだと実感しました。
だから、みなさんのすこしづつの「おすそわけ」を、きちんと記録し、伝え、これをきっかけとして継続していきます。

子連れでの毎日では、独身のころにくらべて、できることにも限界があったり、なかなか前にすすまなかったり、もやもやとすることも多いです。
でも、こどもがいたからこそ、今回いろんなことに取り組めたし、あきらめなかったし、まだやりたいと思っている原動力になっている。

だったら、少しづつを、ずっと、絶やさないようにやっていくしかないのだと思います。

展示を見たみなさんが、みんなそれぞれの琴線に触れ、ちがったかたちでもいいから、なにかのスタートのきっかけになれば・・・と思います。

2/28は、イムズの地下2Fイムズプラザにて、ワークショップのイベントも開催します。

おとなとこどもが一緒に遊べる、探求のための「光のアトリエ」を一日限定でつくります。
空間そのものもワークショップでつくります。
おとなもこどもも、たくさんの発見や出会いがあると思います。

ぜひ、遊びにきてください!








JUGEMテーマ:学問・学校
「こどもの」サイトリニューアルオープンです
「こどもの」のサイトがリニューアルして、すてきになりました。http://codomono.com/保育園をつくっていく過程を公開したり、ヨーロッパのすてきなこどもを取り巻く環境をレポートしたり、心理士さんによるこどもの心理のブログがあったり、コンテンツもとっても充実していて、「もともとこども」のおとなたちが、真剣にこどもたちのためにがんばっている姿は、きっとだれかに届く気がしています。 こどものワークショップ情報も、東京・福岡ともに発信していきます。 写真は、五島のうめこおばちゃんのお庭。 花がだいすきなうめこおばちゃんのお庭はほんとに色鮮やかで、 どこかにタイムスリッぷしてきたきもちになります。 お盆は、かずたとあゆむと、五島にいって、海デビューです。 きれいな空気や、きれいな水や、きれいな土が、こんなに遠くなる日がくるなんて。。。 早く、元気な日本が戻ってくるよう、自分たちにできることから、、、 もともとこどもの大人たちで、こどもを守っていきましょう!
机の上理論
学生のころ、西澤立衛さんのコラムかなにかで「机の上理論」というのをよんだ。 机が大きければ大きい程、大きな仕事ができるというもの。 ちょっと背伸びした事務所移転。 わたしたちも、自分たちのやりたいこと、やるべきことを、 この拠点から、きりひらいて、広げていきます。 いいものをつくること。 初心にかえること。 出会ってくれたひとたちに感謝すること。
旧正月でごあいさつ
中国でランドスケープの仕事をしている友人が、毎年2月に旧正月で日本にかえってくる。
大学時代は、彼女と某大手設計事務所で徹夜で模型つくったり図面かいたりしていたなあ、、、
そして彼女は、
徹夜明けに朝から中華料理やで皿うどんとビールをたのんでひとり一服している姿を、
同級生に目撃されるという、豪快かつおっさんのような女子大生だった。
そんなことを思い出して、今、中国でばりばりがんばっていることも、
あのことから決まっていたことかのように思ってしまった。

がんばっている友人に会うと、元気をもらうな〜

今年は、まわりのひとを元気にできるような、けんちくをつくっていこう。
それを使う人はもちろん、つくるひとも、とおりすぎるひとも、うれしくなるように、ね。
どんぐりの家「こかげ」構造見学会
 12月11日12日の土日で、どんぐりの家構造見学会を開催します。
完成後には隠れてしまう木組みの様子や、壁の内部(断熱や通気等)を、
しっかりと説明します。
本で読むより、構造・断熱・通気について、やさしく理解していただける機会となると思います。

家づくりをご検討の方は、
ぜひ、すみはじめたら見えないところにこそ、
すみごこちをよくする仕組みがあることを知っていただきたいです。

両日ともに、午前・午後の二部構成でご案内します。
要予約にて地図等の案内をお送りいたしますので、
ワークス岩本までお問い合わせください。

村長による、「やきいも」パーティも開催予定です!!

上棟のようすはこちらから。JUGEMテーマ:家庭
ワークス25周年
25年前の10月1日、ワークスは創業されました。
わたしが8歳のときですね。

わたしがワークスに参画してからは、まだ10年と少しですが、
継続って、大切なことだなあ、つくづく思います。

で、25周年を記念して!パーティー・・・といきたいところですが、
あまりになにも準備してなさすぎだったので、内部結束をかためて、次なるステージにジャンプするため、社員旅行をすることになりました。

そして、てっきり本社福岡にて企画がすすむのだろうと、気楽に構えていたら、
幹事役がなぜか私のところに回ってきました。。。はい、福岡は今実施設計のやまばなのであります。

京都・奈良の古都のまちなみや建築、自然にふれて、
ワークススタッフ充電・そしてぱわーアップしてきます。
おすすめ情報ありましたら、ぜひぜひ教えてください!

あんまりブログをさぼっていると、スポンサーリンクはられちゃうので、
こんなお知らせしちゃいました。

東京事務所も、3年目にはいり、プロジェクトも6件竣工、2件進行中。ちらほらご相談をいただく機会も増えてまいりました。
この節目の年の10月には、少し時間をとってきちんとまとめ、HPでご紹介していこうと思います。



JUGEMテーマ:旅行