やさしいけんちく

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 坂口舞の
 これまで出逢った「やさしいけんちく」
 これから出逢う「やさしいけんちく」
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左官のしんちゃん(DONGURI HOUSE LABO研究員vol.1)
どんぐりプロジェクトには、設計・施工・家具・建具・木の小物・キッチンなどなどいろいろな家づくりのプロが集結しています。

そして、いちばんかげに隠れていて、今回いちばん大活躍する予定が、「左官のしんちゃん」!

彼は、わたしが仕事をはじめたときから、「壁」という「壁」は彼に塗ってもらっていました。でも、彼はときに大工さんになっていたり、外構やさんになっていたり、塗装屋さんになっていたり・・・ほんとに、なんでもできるのです!そして、仕上がりがすばらしい。。。
そして、私はそれが当たり前だと思っていました。

でも、いろんな地域で家づくりをして気づいたこと。
腕のいい左官やさんって、あんまりいないんです。
そして、できたとしてもとてもハイコスト!

建築の材料が施工生やメンテナンス性の便利な物、つまり乾式なものにどんどん移行しており、左官等の工法が減ってしまったことも、大きな要因だと思います。

しんちゃんに左官をしてもらえることのありがたさ、そして、後をつぐひとがいないことに不安を感じ、すばらしい「左官」の仕事を増やして、左官のしごとを「つなぐひと」が生まれてくることを祈って。

「どんぐりハウスプロジェクト」では、外も中もお風呂の中も、しんちゃんが一手に塗ってくれます!



中川タクマ「写真とことば展」


青い月のなかがわくんの「写真とことば展」が開催中です。

場所は、御供所町。の、路地沿いの''cafe camino''
なかがわさんのやさしいデザインが生まれる場所らしい。。。
お店の店長さんの篠原さんも、ゆったりとした素敵な方です。

おいしいコーヒーとやわらかい店内と写真たちに囲まれて、
しばしゆるやかな時間をすごしてみてください。

わたしも明日いこーって思ってます。
土居義岳先生
わたしの恩師がブログを書いていることを、ともだちの日記から発見しました。。。
これは、、、建築をめざす方々必見の貴重なブログだと思われます。

土居義岳のリハビリ建築ブログ

先生入院していたのね、、、ひさしぶりに会いたいなあ。。。
吉岡徳仁 
ばたばたとあわただしく過ごしていた。

そんなときにふとつけたTVに吉岡徳仁さんがでていた。
スワロフスキーの依頼でデザインした新商品の開発秘話は、とてもすてきだった。
クリスタルを使ってなにか新しいデザインを考えてほしいという課題。。。
とても難しいけど、わくわくするお題。
とくじんさんは、
「シンプルな香水のびんのなかにとびきりキラキラしたクリスタルを
ひとついれる」という、とびきりいいアイデアを思いついた。
香水のびんのデザインではなく、
その香水をつけるひとの「気持ち」をデザインしたかったと、とくじんさん。

その香水をつけたひとは、とびりきキラキラしたクリスタルを身にまとった気持ちで、
背筋をしゃんとのばすのかな。。。

かっこいい!

「気持ちをデザインする」
「じたばたする」

ばたばたすごすんじゃなくて、もっともっとじたばたしよう!
と、かつをいれられたのでした(・e・)

中村公泰 KIMIYASU NAKAMURA Exhibition 2006


ひさびさの更新。
急に寒くなったけど、みなさま風邪などひかれてませんか?

最近は、気付いたら、土日もぜんぜんお休みなくすごしてました。
好きな仕事でよかった(笑

***

そんななか、これだけはいっておかなくては!
ということで、尊敬すべき仲間であり、アーティストの中村公泰さんの作品展へ行ってきました、よ。

感想、、、よかった!!!!(・e・)

中村さんとはいっしょに建築の仕事をしていた期間もあり、
その間もずっと絵を描いてました。
その後、絵に専念したいとイギリスへの留学を決めてひとり旅立ち、
そして帰ってきてはじめての個展。感動もひとしお。

定点から、世の中を静かに観察し、
時間とペンとをゆっくりと重ねていく中村さんの手法は、
彼そのもののようで、とても自然で、とてもおだやかな気持になりました。
彼のことを知ってるから、そう思うのか。
知らなくても、なにかそう感じるものなのか。

ぜひ、みなさんにも感じてもらいたいなと、思ってしまいました。

建築の仕事や、こどもたちに絵をおしえる仕事や、
その他どんな仕事にもいっしょうけんめい取組んでいた中村さん。
彼のやさしいまなざしが、
そのまま作品になったような、そんな気がしてなりませんでした。



あーあ、この展示会、はじまってからもう一週間たっちゃったんです。
早く見に行って、早くお知らせすればよかった。。。と、ほんとに後悔。。。

場所は、大名の照明のショールーム/ウシオスペックスさんの1Fギャラリーです。

:福岡市大名1丁目8-30-1
 TEL:092-732-4211
FAx:092-732-4311

11/11(土)〜11/28(火) 11/23〜25は休館日なので、要注意です。


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ちなみに、ちかくにあるダイニングバー「美山」

ここのお料理は、おいしいよ。
おふくろさんと息子さんがふたりで仲良くお店をだしていて、ほんとに素敵です。


今週来週お時間あるひとは、
ウシオスペックスで中村さんのアートとギャラリー空間を楽しんで、
「美山」でちょっと一杯、というコースを楽しんでみて下さいな。。。(・e・)
柏崎栄助
福岡県立美術館で、「デザイナー 柏崎栄助の世界」が展覧されています。
といっても明日までなので、まだいかれてない方はダッシュです(・e・)
http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/cont_j/index.php

いかにデザインするか?ではなく、
いかに生きるべきか。いかに考えるべきか。

それをつきつめて、「生活」を豊かにする道具をつくりつづけたという。

こんなにも、わたしの理想の「ことば」を残し、「ものづくり」をしてきたデザイナーが、
福岡にいたことを知らなかったとは・・・

いたく感動し、今日はフクシマと再度訪れる予定に、しております。

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写真の本とトランプのコレクションは、
縁あって出逢った素敵な画家のご夫婦からゆずっていただきました。
柏崎さんの展示会にはカタログがなかったので、
残念だなあ、と思っていたところだったので、とてもうれしかったです。

その素敵な出会いは、
先輩建築家大場さんの設計されたお宅を、
直々に案内いただけるとのことで、訪ねたご夫婦の住宅でのことでした。
大場さんのこだわりとクライアントさんのこだわりが、
いいかんじにシンクロして、とても居心地がよかったです。。。

自分たちの時間や空間や、そこに配置する「もの」を大切に、
そして、
野良ねこさんたちを大切にされているご夫婦でした。

心地のよい空間で、お茶をいただきながら、
しっとりとした雨の中庭を眺めながら過ごす午後の時間は、
とてもすてきなものでした。

またお会いしたいです。

ありがとうございました。。。






昼のひかり創り人
先日、
クライアントさんのお兄さんの息子さんに(ややこしい・・・)
「あたらしいpacoつくりびと」と呼ばれ、(pacoは設計中のお店の名前です)
なんだかとてもうれしくなってる坂口舞です。


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ちょっと、すてきな名前だったので、
わたしの大切なブレイン照明デザイナーさんにも、
おそろいの名前をつけてみました(・e・)

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彼はいつも、
わたしが「ひかり」に困ったときに、
ふっとあらわれて魔法をかけてくれます。

彼はいつも、
「ひかり」の裏にある「かげ」について思いをめぐらせています。

彼はさいきん、
夜の「ひかり」には興味がなくなった、
昼の「ひかり」に挑戦したいんだ。
って、言っています。

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照明のデザインというと、
「照明器具」のかたちそのものをイメージしてしまう方も多いと思います。
最近はシャンデリアブームで、いろんなデザインのきらきらして照明が、
まちを彩ってますね。
でも、
「照明デザイン」≠「照明器具」
「照明デザイン」=「光の質のデザイン」なのですよ。
という意味を、
しかと体感させてくれたのが、福岡在住照明デザイナーの山本さん。


太陽とひとの行為が連動しているように、
ひとの動きにあわせた光をつくることが大切、と教えて下さいました。

今ではすっかり、「ひかり」を超えたいろんなアイデアを伝授してもらっています。

夜の「ワンマンショー」的な光だけでなく、
太陽とのコラボレーションで、これからさらに魅せてくれることでしょう(・e・)

わくわく。

写真は、最近いっしょにお仕事した歯医者さんのインテリアです。
「構造」のおにいさん
とある構造設計事務所の構造計算書偽造問題が、
巷を騒がせていますね。

おなじ、「ものづくり」にかかわる人間として、とても悲しいニュースです。

でも、現状の建築法規にのっとった壁量計算をされた木造住宅が、
地震実験で2秒で崩れた・・・
という、恐ろしい話もまた事実です。

いろいろな意味で、「けんちく」の構造が見直される時期が来たのかもしれませんね(・e・)

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「けんちく」は「ものがたり」だとか、なんとか書いてきましたが、
やっぱり「けんちく」は地面の上に「ある」ものであることは否めません。
「ある」からには、そこで安全に建っていてくれないことには、
「ものがたり」も生まれません。

わたし自身、
学生時代は「構造」の分野は決して得意ではありませんでした。
でも、大学院に進学したての頃、すてきな
構造のおにいさんとの出会いによって、
わたしは「構造」好きになってしまいました。

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出会いは事務所の掲示板。

そのころすすめていた「川辺の家」というプロジェクトの掲示板に、
見知らぬひとの書き込みが・・・・

「もっと構造的なコンセプトを明確にした建築にしていくと、おもしろいと思います。


挑発的な文章・・・

なにをお〜?

と、思いつつ、具体的にどうなのよ?

というメールを返し、その返事と彼の作品写真をおくってもらい、、、
と、何度かやりとりしているうちに、
「一緒に仕事してみたいなあ」と思うようになってました(・e・)


で、新しい歯医者さんのプロジェクトが始まった時!
「チャンスだ!」と思って、プランと意匠コンセプトを添付して、
構造提案をしてください、という主旨のメールを送りました。

一週間後、
構造のイメージCGが送られてきて、
当時のプロジェクトメンバーにわたしからプレゼンテーションして、
即、
「この構造デザイナーとコラボレートしてみよう!」という話になりました。

そのまた一週間後、

沖縄からはるばるワークスの事務所を訪れてくれました♪


「構造設計」という響きからすると、ちょっと拍子抜けしそうな親し気な表情。
「おきなわ」の太陽の似合う、とても元気なオーラのひと。

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彼と「仕事をしたい!」と思った理由ベスト5を思い出すことにします(・e・)


1 わたしは負けず嫌いです。売られたけんかは買います?(笑)

2 彼のこれまでの仕事。これまで雑誌でしか見たことなかった建築を、
  彼が担当していたので、正直びっくりしました。

3 東京でばりばり働いてたけど、子育てのために「おきなわ」に帰って独立しました。
  という、ライフスタイルに共感を覚えました。

4 好きな建築家が、わたしと同じ「アルヴァ・アアルト」でした。

5 あ、もちろん。構造の提案が、すばらしいのです。
  安心感のあるそして軽やかな構造です。



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日本の法律では、
構造計算における係数が、
東京を1.0とすると、福岡は0.8とされています。
福岡は地震の少ない地域だから、です。

これについて、構造のおにいさんのコメント(・e・)

「地震があるときはフクオカだからって、2割サービスで『そろっと』きたりしませんからね。来る時は、100%でやってくるんですよ。地震のやつだって。そんなに気はききませんから。沖縄の係数は0.7だけど、ぼくはどこでも×1.0でやってますよ。」


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そして、構造は体で覚えろ!と、わかりやすい構造模型をつくってのプレゼンテーション。

「ほら、ここ押してみて。ここに力がかかると、よわいでしょ?」って。

法律をまもって、計算があってるだけではだめなんですね。
日本の棟梁がもっていたような、力学的なセンス。
「どこに力がかかるのか。どの部材がふんばるか?」
など、「構造」も「ものがたり」と言っても過言ではない!!


(・e・)(・e・)(・e・)(・e・)(・e・)


わたしはひっそり、企んでいますよ。

NHKのこども向けの教育番組で、
彼にオーバーオールを着せて、

「は〜い、みんな!両手をのばして、ゆらゆらしてごらん☆
これがぼくが発明した『バランス構造』だよ〜。」

とかいいながら、
「構造のおにいさん」としてデビューさせることを!!♪

雨男のスナフキン
今日は仕事場にスナフキンさんがきた。

スナフキンさんには、いっつも雨がくっついてくる。
でも、手作りぼうしに、傘がお似合い。

仕事を終えたスナフキンさんに、
「いっしょにお昼でもいかがですか?」

と、お誘いすると、

「いえ、そろそろ渡り鳥がやってきますので。ちょっくらあいさつにでもいってきますよ」
と。

そして、
「あ、そうそう、忘れていました。おみやげです。」

と、
かぶっていたぼうしの中から、ちいさなブーケをとりだして、
雨の中、お堀のなかに消えていった。

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とでも、
日記に書きたくなるような、仕事仲間がいる。

スナフキンさんの正体は、
福岡在住の癒しのグラフィックデザイナー。

彼は、ワークスの平穏な職場のなかで、
ひそかにブームを巻き起こしている・・・。

*日記の内容は、ほぼ実話です。(多少脚色していますが、ご理解ください)
*このブログの「ひと」カテゴリーでは、坂口舞が日々影響を受けている
ただものではないひとを紹介していきたいと思ってます。




Alvar Aalto その1
そんなこんなで、不純な動機(http://imacafe.jugem.jp/?eid=4参照)で「けんちく」の世界に足をつっこんでみたものの・・・
大学はいっての2年間は「けんちくかあ?」と、自分の立位置のみつからないかんじですごしました。

これではいかん♪!と、気をとりなおしたのは3年生になったころ。

そのころ・・・
大学の課題で出逢った恩師はショッキングなほど「けんちく」にまっすぐな人物でした。
その課題中に出逢った建築はショッキングなほど「やさしい衝動」を与えてくれました。
その年に、私を一ヶ月ちょっと東京にいすわらせてくれた親友は、
あいかわらずショッキングなほどのまったり具合でした。

その「やさしい衝動」を与えてくれた建物はマイレア邸。
犯人はAlvar Aalto.

うれしくなって父に、
「Alvar Aaltoの建物が好きだ」と、話したところ・・・
「変わっとうね。学生ってコルビジェとかミースとか、OMAとか、そういうのがすきっちゃないと?」
と、言われて「ふーん(・e・)」と思いました。

4年生になるとき、
「Aaltoの論文を書きます」と、先生に言った時も、
「彼は天才で、彼の建築は方法論じゃないから論文にはならないよ。」
と、言われ。
「ふーん(・e・)」と思いました。

そんなふうに言われると、どーしても書きたくなりました。

「やさしい衝動」の理由をさぐる行為は、
建築の研究というより、ほとんど精神分析に近いものになっていくのですが・・・

あ、「マイレア邸」の新しい写真集がでています。恐るべし、斉藤裕さん。
http://www.mediawars.ne.jp/~tairyudo/tukan03/tukan3494.htm