北イタリアの小さなまち、レッジョエミリアの教育実践の紹介をする展覧会が、福岡のイムズ8F
三菱地所アルティアムにて、オープンしました。
ワークスでは、展示構成とイベントのお手伝いをしています。
わたしは、ワタリウム美術館でこの展示を見たときに、すっごくわくわくして、いてもたってもいられず、ワタリウム美術館主催の「アトリエリスタ」の講座に申し込みをしました。
子育てをはじめて、もっと子育てと仕事を楽しめないかな〜、と考えていたこともあって、すっと心と体にはいってくる展示でした。
普段から、「はこにわキット」などのこどもワークショップをおこなっていたのだけど、
なんかもっと自由にできないか、こどもってもっとたくさん発想したり、表現する力があるんじゃないか、って思っていたのもちょうどこのごろ。
レッジョエミリアのすごいところは、「教育は未来への投資」という方針をまちが大きくかかげ、おとなたちが本気のまなざしをこどもたちに向けていること。
そして、こどもを「こども」として見ていないこと。保護してあげるのではなく、こどもの気づきを大人が本気で学びたいと思っていること。
きっと同じようにがんばっている保育園や幼稚園の現場は、日本にもたくさんあるのだと思うけど、記録をして、伝える努力をしていることの大切さも、ひしひしと感じました。
実践・記録(ドキュメンテーション)、そして議論とフィードバック。
この、無限の豊かな向上心のサイクルが、こどもの学びを大切に受け止め、大人も学び、そしてまちの生活の質そのものを向上させるに至っているのだと。
これは、設計事務所にも共通していえることだなあ、と身にしみます。
話がそれましたが、ほんとに素敵なまちの素敵な取り組みなので、
たくさんの大人にみてもらいたいです。
この展示とイベントをお手伝いさせていただくにあたり、たくさんのひとに意見をいただき、ご協力いただきました。この、ちょっとずつのみんなの力が、継続されることによって、すこしづつ、すこしづつ、大きなものになっていくのだと実感しました。
だから、みなさんのすこしづつの「おすそわけ」を、きちんと記録し、伝え、これをきっかけとして継続していきます。
子連れでの毎日では、独身のころにくらべて、できることにも限界があったり、なかなか前にすすまなかったり、もやもやとすることも多いです。
でも、こどもがいたからこそ、今回いろんなことに取り組めたし、あきらめなかったし、まだやりたいと思っている原動力になっている。
だったら、少しづつを、ずっと、絶やさないようにやっていくしかないのだと思います。
展示を見たみなさんが、みんなそれぞれの琴線に触れ、ちがったかたちでもいいから、なにかのスタートのきっかけになれば・・・と思います。
2/28は、イムズの地下2Fイムズプラザにて、ワークショップのイベントも開催します。
おとなとこどもが一緒に遊べる、探求のための「光のアトリエ」を一日限定でつくります。
空間そのものもワークショップでつくります。
おとなもこどもも、たくさんの発見や出会いがあると思います。
ぜひ、遊びにきてください!